転職活動の面接では、質問に正確に答えるためにメモを確認したり、忘れないように会話の内容を記録したりしたいと考える人もいるでしょう。
しかし、一般的に面接中にメモを見る・取るのはNGとされることが多く、それがマナー違反と見なされることもあります。とはいえ、状況によってはメモの使用が許容されるケースもあり、判断基準を知っておくことが重要です。
この記事では、面接でメモを活用する際のポイントや、メモを見る・取るのを避けるべき理由、許容される場面について詳しく解説します。面接官に好印象を与えながらメモを活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
面接でメモを見ながら話すのはNG?
事前に準備したメモを見ながら面接で話すのは、基本的にNGです。面接官は応募者の考え方やコミュニケーション能力を見ているので、メモを頼ると「情報を覚えていない」「その場の対応力が足りない」と思われる可能性があります。
会話の流れが途切れると、柔軟な思考が伝わりにくくなることも。企業が求めているのは、暗記ではなく、適切な対応力なのです。
メモなしで話せるのが理想
企業では、会議や商談などで臨機応変な対応が求められます。面接でも、準備した内容をそのまま読むのではなく、自分の言葉でしっかり伝えることが重要です。
メモを見ながら話すと、「自分の情報すら覚えていない」「その場で考える力が足りない」と思われるリスクがあります。また、目線が下がってアイコンタクトが減ると「自信がない」という印象にもつながります。
不安な場合は、面接前にメモを確認し、ポイントを覚えておくと安心です。繰り返し練習すれば、自然に話せるようになりますよ。
メモを見るなら逆質問の時だけ
「メモなしだと不安…」という人は、逆質問のタイミングだけメモを活用するのが◎。
逆質問とは、面接官に「何か質問はありますか?」と聞かれたときに、企業の業務内容や職場環境について質問する時間です。事前にリサーチした内容を整理するためにメモを使うのは有効ですが、いきなり取り出すのはNG。「メモを確認してもよろしいでしょうか?」とひと言添えるのがマナーです。
逆質問のメモ活用は補助的なもの。流れを大切にしつつ、企業について調べたことを伝えれば好印象につながります。
Web面接でもメモを見るのはNG?
Web面接だからといってメモを見ながら話してもOK、とはなりません。画面越しでは表情や熱意が伝わりにくいので、印象を左右する要素がより重要になります。
棒読みになり熱意が伝わらない
Web面接では表情や声のトーンが大切。メモを見ながら話すと、内容を読むことに意識がいきすぎて、感情がこもらず棒読みになることも。採用担当者は「本当に働きたいと思っているのか?」を見ているので、抑揚のある自然な話し方を心がけましょう。
目線が不自然になり印象が悪くなる
Web面接ではカメラを見て話すのが大事。でも、メモを見ていると目線が下がり、相手に違和感を与えてしまうことがあります。ちょっとした視線のズレでも「話をきちんと聞いていない?」と思われることがあるので注意。
Web面接は対面以上に細かい話し方や表情が評価されます。メモに頼らず、面接官の顔を見ながら自然に会話できるよう練習しましょう。
面接でメモを取るのも避けるべき?
面接ではメモを取るのも注意が必要です。相手の話に耳を傾け、自然な会話を優先すべきだからです。
アイコンタクトが取れない
メモを取ると視線が下がり、面接官とのアイコンタクトが減ります。面接官は応募者の積極性も見ているので、視線が定まらないと「コミュニケーション力に欠ける」と思われるかも。
会話に集中できなくなる
メモを取ることに気を取られると、面接官の質問に対する答えが的外れになってしまうことも。面接は流れるような会話が大切なので、メモを取るために間を置くとテンポが乱れてしまいます。
面接後に記憶を頼って整理すれば、必要な情報は十分に残りますよ。
面接でメモを取るべきタイミングは?
どうしてもメモを取りたい場合は、面接官に「メモを取ってもよろしいでしょうか?」と確認するのがベター。ただし、メモは最小限に。勤務条件や選考スケジュール、企業情報など、後で振り返るのが必要な情報だけを記録しましょう。
勤務条件(労働時間や試用期間など)
求人票と異なる説明を受けた場合、その変更点を記録しておくと後で確認しやすくなります。
採用の流れ(選考スケジュールや提出書類など)
「次回の面接はいつ?」「結果は何日後?」といった情報は重要なので、記録すると安心です。
企業情報(企業の強みや展望など)
企業の成長戦略や社風についての情報は、面接でしか聞けないことも。印象に残ったポイントを簡単にメモしておくと、入社後の働き方をイメージしやすくなります。
まとめ
面接でメモを見たり取ったりするのは注意が必要。メモを見ると「大事なことを覚えていないのか?」と思われることも。ただし、逆質問のタイミングならメモ活用はOK。企業研究をしてきた姿勢をアピールできます。
Web面接では、メモを見ながら話すと棒読みになったり、目線が不自然になったりしがちなので、自然に話せるよう練習しておくのがベスト。
どうしても記録が必要なら、面接官に許可を取ったうえで、勤務条件や選考スケジュール、企業情報などのポイントだけを簡潔にメモしましょう。
自信を持って、面接に挑んでください!