大手人材広告企業で採用コンサルタントとして働くVigoです。
僕は、大学卒業後、好きだった写真を仕事にするためフォトグラファーとして活動していました。しかしアラサーを迎えた頃、「このまま続けていいのか」という不安が大きくなり、最終的に安定を求めて大手企業への転職を決意しました。
この記事では、好きな仕事から未経験職種へ転職した僕の実体験をもとに、転職活動で苦戦した理由と、それをどう乗り越えたのかを詳しく紹介します。
好きを仕事にした僕が「転職で1年苦戦した」4つの理由
大手企業への転職を目指した僕の転職期間は約1年。決して短くはない時間でしたが、それには明確な理由がありました。
フォトグラファーという専門職からのキャリアチェンジは、想像以上にハードルが高く、精神的にも体力的にもシンドい日々。ここでは、僕が転職活動でつまずいた4つの課題を、当時の心境とともに詳しくお伝えします。
応募した求人の多くが”未経験”の職種だったから
フォトグラファーは専門性が高い一方で、一般企業でよく募集される営業職・事務職・製造職と比べると、求人数が圧倒的に少ない職種です。大手企業への転職を最優先に考えていた僕は、「職種にこだわらず幅広く応募する」という戦略を取りました。必然的に、これまで経験したことのない職種にもエントリーすることになります。しかし、そこで大きな壁に直面します。
- 求人に「未経験歓迎」と書かれていても、実際は経験者が優遇される
- 自分のスキルを生かせる求人がなかなか見つからない
- 書類選考の段階で落とされる確率が高い
応募先のほとんどが未経験職種だったため、経験者との比較で不利になる現実を痛感しました。「本当に自分は大手企業に行けるのか?」と自信を失いかけた時期でもあります。
仕事を続けながら転職活動をしていた
当時の僕は、中小企業でフォトグラファーとして働いていました。撮影の仕事はスケジュールがタイトで、月曜〜土曜はほぼ終日撮影。転職活動に使えるのは、唯一の日曜だけでした。その結果、次のような問題が発生します。
- 自己PRや志望動機を作る時間が足りない
- 面接日程が合わず、選考が進まない
- 1社ごとの選考に時間がかかり、全体のスピードが遅くなる
特に面接日程の調整は大きなストレスでした。土日休みの企業の場合、「平日しか面接できません」ということも多く、日程が合わずに辞退せざるを得ないケースもありました。仕事を辞めて転職活動に専念する勇気もなく、限られた時間で戦うしかない状況が、転職期間を長引かせた大きな要因です。
エントリーシートの書き方がわからなかった
新卒時代、僕が受けていたのは写真スタジオばかり。面接もカジュアルで、自己PRや志望動機が多少雑でも「やる気があればOK」という雰囲気でした。しかし、大手企業の選考はまったく違います。
- 論理的で読みやすい文章が求められる
- 自分の強みを客観的に説明する必要がある
- 志望動機は企業ごとにカスタマイズしなければならない
これらを理解していても、実際に書こうとすると手が止まる。「何を書けばいいのか分からない」という状態が続き、書類作成そのものが大きなストレスになっていました。特に最初の頃は、1つの自己PRを書くのに数日かかることもあり、「文章力のなさ」が転職活動の足を引っ張っていると痛感しました。
スーツを着た「きちんとした面接」の経験がなかった
フォトグラファーの世界は、一般企業とは文化が大きく異なります。面接は私服OK、雑談中心、深掘り質問もほぼなし。そんな環境で育った僕にとって、一般企業の面接は未知の世界でした。
実際に転職活動で初めて受けた面接では、
- 「当社の魅力は?」と聞かれて言葉に詰まる
- 質問の意図を理解できず、的外れな回答をしてしまう
- 緊張しすぎて表情が固まり、笑顔で話せない
という散々な結果に。
「面接ってこんなに難しいのか…」と衝撃を受けたのを覚えています。さらに、成人式で買ったスーツしか持っていなかったため、サイズが合わず見た目の印象も良くなかったはずです。面接経験の少なさと準備不足が、転職活動の大きな足かせになっていました。
大手企業へ転職するために僕が実践した6つの対策
ここからは、前章で紹介した課題をどう乗り越えたのか、僕が実際に行った6つの対策を詳しく紹介します。どれも特別な才能が必要なわけではなく、「やるかどうか」で結果が変わる行動ばかりです。
未経験でも活かせるスキルを徹底的に棚卸しした
未経験職種への転職では、「自分には何も武器がない」と思い込みがちです。しかし、実際にはどんな仕事にも必ず活かせるスキルがあります。
たとえば…
- 事務職なら:PC操作、データ入力、正確性
- 営業職なら:電話対応、コミュニケーション力、運転経験
- 接客業なら:顧客対応、気配り、トラブル対応力
僕の場合、応募した採用コンサルタント職には「求人広告のディレクション」が含まれていました。そこで、フォトグラファーとして培った 撮影スキル・構図の知識・クリエイティブの視点 が、求人広告の品質向上に役立つとアピールしました。
最初は「写真しかやってこなかった自分に何ができるんだろう」と不安でしたが、業務内容を細かく読み解くと、意外と活かせるポイントが見つかるものです。
先入観で「活かせるスキルはない」と決めつけないこと。これが未経験転職の第一歩です。
転職活動のために「有給休暇」を戦略的に残した
仕事を続けながら転職する場合、最大の壁は面接日程の調整です。特に大手企業は平日の日中に面接が行われることが多く、日曜しか休みがない僕には大きなハンデでした。そこで僕は、転職活動を始める前から 有給休暇を計画的に温存 しました。
その結果…
- 平日面接が可能になり、選考がスムーズに進む
- 面接日程の調整で企業に迷惑をかけずに済む
- 「日程が合わず辞退」という最悪の事態を避けられる
仕事を辞めずに転職活動をするなら、有給の使い方は戦略そのものです。「面接のために有給を使うのは申し訳ない」と感じる人もいますが、有給は労働者の権利であり、キャリアのために使うのは当然の選択です。
エントリーシートは「友人に添削してもらう」
文章を書くのが苦手だった僕は、名門大学を卒業し、公務員として働く友人に添削を依頼しました。正直、頼むのは恥ずかしかったですが、結果的にこの判断が転職成功の大きな後押しになりました。
友人の添削によって…
- 自己PR・志望動機の質が一気に向上
- 文章の構成や論理性が改善
- 2社目以降は作成スピードが大幅にアップ
特に最初の1社目は、自己PRを書くのに数日かかるほど苦戦しましたが、添削を受けることで「どう書けば伝わるのか」が理解でき、書類作成が一気に楽になりました。
転職活動は一人で戦う必要はありません。信頼できる人の力を借りるのも立派な戦略です。
印象を変えるため「スーツを新調」した
当時の僕が持っていたスーツは、成人式で買った1着だけ。サイズも合わず、見た目の印象は決して良いとは言えませんでした。そこで思い切ってオーダースーツを購入しました。
スーツを新調したことで…
- 見た目の印象が大きく改善
- 姿勢や立ち振る舞いが自然と整う
- 面接での自信が増す
面接では、同じ内容を話しても「見た目の印象」で差がつくのが現実です。特に大手企業は応募者が多いため、第一印象の良さは大きな武器になります。
鏡の前とロープレで「面接練習」を徹底した
面接経験がほとんどなかった僕は、まず鏡の前で練習を始めました。
- 姿勢
- 表情
- 話し方
- 目線
これらを意識しながら、自己PRや志望動機を何度も声に出して練習しました。慣れてきた頃には、職場の先輩や後輩に採用担当役をお願いし、入室から退室までの一連の流れをロープレしました。対人練習は緊張感があり、本番に近い感覚を味わえます。そのおかげで、僕が陥りがちだった「丁寧すぎる敬語」や「硬い表情」も改善できました。面接はぶっつけ本番では絶対にうまくいきません。練習量が自信につながり、自信が合格につながります。
面接で「メモを持ち込む」という裏技も活用
これは少し特殊な方法ですが、僕は面接官に許可を得たうえで、企業理念や事業内容をまとめたメモを持参しました。このメモは「話す内容を書いたカンペ」ではなく、企業研究をまとめた資料のようなものです。
面接中に事業の話題が出た際、メモを見ながら話したことで…
- 「事前にしっかり調べている」と高評価
- 企業理解の深さをアピールできた
- 緊張しても情報を確認できる安心感があった
もちろん、すべての企業で好印象になるとは限りませんが、企業研究の姿勢を伝える手段としては非常に有効です。企業が面接中のメモの活用を許す場合は、結果に対して、プラスに働く可能性があります。
まとめ
フォトグラファーとして過ごした20代から、未経験で大手企業へ転職できたのは、特別な才能があったからではありません。僕がやったのは、どれもシンプルで地道な行動ばかりです。
まず、自分の経験を丁寧に振り返り、未経験でも活かせるスキルを探し出しました。仕事を続けながら転職活動を進めるために有給休暇を計画的に残し、書類作成が苦手だった僕は友人に添削をお願いしました。面接では自信を持てるようスーツを新調し、鏡の前やロープレで徹底的に練習。さらに、企業研究をまとめたメモを持ち込むことで、準備の姿勢をアピールする工夫もしました。
こうした小さな積み重ねが、未経験から大手企業への転職という大きな結果につながりました。転職活動は苦しい瞬間もありますが、諦めずに続ければ必ず道は開けます。あなたの挑戦も、きっと未来につながっていきます。




